ドッグトレーナーとは

DOG TRAINER

ドッグトレーナーとは?All About Dog Trainers

一言で“ドッグトレーナー”と言っても、実際には様々な種類があることをご存じですか?
「家庭犬」や「補助犬」、「警察犬」や「災害救助犬」など、それぞれの目的に応じ、全く異なるトレーニングを行なっています。

JDTAが育成するドッグトレーナーは、「家庭犬」Compassionate Dogsのスペシャリスト!日本では2024年時点で、約679万頭の犬が飼育されています。※1
その中でも一般家庭で暮らす犬たち、つまり「家庭犬」が、人と一緒に毎日楽しく生活できるように「しつけ」を行なうのが、「家庭犬トレーナー」です。

ドッグトレーナーの種類についてTypes of Dog Trainers

「補助犬」Assistance Dogsとは、身体障がい者(ユーザー)のパートナーとして働く犬です。
日本では『身体障害者補助犬法』により「聴導犬」「盲導犬」そして「介助犬」の3種が「補助犬」として認められています。※2

「聴導犬」Hearing Dogs
 
「聴覚障がい者と暮らし、様々な音(救急車・ピンポン・着信音など)を聞き分け、生活に必要な音を前足でタッチして教え音源へ導きます。また危険な音を教えて命を守る役割の犬」です。
日本では、2024年9月時点で50頭の「聴導犬」が活躍しています。※3
「聴導犬トレーナー」は、「聴導犬」がユーザーに音を知らせることを「ゲーム」として楽しめるように訓練します。
「盲導犬」 Guide Dogs
 
「視覚障がい者が、安全で効率的に移動できるよう補助する犬」です。※4
  日本では、2024年9月時点で796頭 の「盲導犬」が活躍しています。※5
「盲導犬トレーナー」は、「盲導犬」が道路や商店街、乗り物など、どのような場所へ行っても、ユーザーに危険がないように誘導できるように訓練します。
「介助犬」Service Dogs
 
「肢体不自由者(上肢、下肢、体幹の運動機能に障がいがある人)の日常生活を補助する犬」です。 日本では、2024年9月時点で60頭の「介助犬」が活躍しています。※6
「介助犬」の場合は、ユーザーの障がい内容に応じた役目を果たすことが求められます。「介助犬トレーナー」はそれぞれのユーザーが必要とする動作を「介助犬」に訓練します。
「警察犬」 Police Dogs
 
「警察の犯罪捜査に活用するために訓練された犬」です。「警察犬」には、各都道府県が直接管理する「直轄犬」と民間に委託される「嘱託犬」がいます。日本では、2023年時点で160頭の「直轄犬」と1,097頭の「嘱託犬」が活躍しています。※7
「警察犬トレーナー」は、「警察犬」に「足跡追及」や「臭気選別」などの訓練を行っています。
「災害救助犬」 Search and Rescue Dogs
 
「地震などの災害時に、助けが必要な人を捜す犬」です。特定の臭いを覚えて追跡する「警察犬」と異なり、「災害救助犬」は、探す人の臭いが分からなくても、空中に漂う浮遊臭を察知して追跡することができます。その為、「災害救助犬トレーナー」は、「環境訓練」(様々な状況に応じた捜索作業)や「救助訓練」(助けが必要な人を発見して知らせる)を行ないます。※8
  • ※1 一般社団法人日本ペットフード協会の公開データより。
  • ※2「身体障害者補助犬法」は、「補助犬を使用する身体障害者の自立と社会参加を促進すること」を目的として、2002年に施行された法律です。
  • ※3 厚生労働省 「ほじょ犬情報」より
  • ※4「盲導犬」の定義については、道路交通法施行令第8条2に定められています。
  • ※5 厚生労働省 「ほじょ犬情報」より
  • ※6 厚生労働省 「ほじょ犬情報」より
  • ※7 2024年9月6日付『讀賣新聞』より
  • ※8 NPO法人 災害救助犬ネットワーク 「災害救助犬Q&A」より